滅んだ帝国から現れた導の少女は孫娘
3巻では、瓦礫と化した帝国から話は始まります。ボロボロの服をまとった痩せこけた少女に迫る追手。絶体絶命の少女に奇跡が起こり、ミーア姫のところにタイムリープ。
彼女の名前はミーアベル・ルーナ・ティアムーン。ミーア姫の孫娘なのでした。
帝国が滅んだ理由
処刑エンドを回避したはずのミーア姫のところに現れたボロボロの孫娘。帝国は安泰のはずでは!?と驚くミーア姫ですが、ミーアベル(以降ベルと書きます)から帝国が滅んだ理由を聞くミーア。
ミーアの父親のマティアス皇帝が崩御したあと、ミーアは皇位を継がず、他の人がやればいいじゃない…と日和見していたのが悪かった。
ミーア自身は毒殺され皇位継承を巡って星持ち公爵家が二手に分かれて内乱が勃発。
かつてのミーアの友達、ヴェールガ公国のラフィーナ公爵令嬢が独裁者になり周辺諸国に干渉。サンクランドのシオン王子とラフィーナ公爵令嬢のどちらに着くかで代理戦争のようにもなり、帝都は荒廃。
ミーア姫の血を引くベルは命を狙われて、ずっとアンヌやエリスに匿ってもらっていたのですが、命運は尽き…
後継者を決めておくのって大事だね。後継者を選ばずに滅んだ国が大昔にありましたっけ。
生徒会長に立候補
新たに発生した破滅エンドを避けるためには、生徒会長になる必要があるらしい、とベルから聞いたミーア姫。現在の生徒会長は、ヴェールガ公国のラフィーナ公爵令嬢。完全無欠の才媛に勝てるはずがない、と生徒会長に立候補したくないあまり、あの手この手を尽くすミーア姫なのですが、結局努力は実らず、イヤイヤながらもミーア姫は生徒会長に立候補することに。
VSラフィーナ公爵令嬢
ここが今回面白いところなのですが、ミーア姫は肩書はすごいのですが、スペック的には普通よりちょっと上、くらいの女の子。対してラフィーナ公爵令嬢は、完全無欠のほんまもんの「聖女」。ほぼ勝ち目のない状況なのですが、支持者もちらほら出てきている状況。
ミーア姫は生徒会長になれるのか?それとも落選してしまうのか?とドキドキしながら読みました。
ラフィーナが生徒会長になった場合に起こった悲劇も小説の中には書かれていて、面白く読めました。
周りの勘違いとミーアの努力
このお話だけではなく、シリーズ通してそうなのですが、ミーア姫の頑張りと周りの勘違いでティアムーン帝国物語は構成されています(笑)
ただ、ミーア姫は周りが勘違いしてくれてるってことに気づいてます。そしてその勘違いに全力で乗る!そこがコミカルで面白いところです。
帝国四大公爵家
ミーア姫と血の繋がりがある星持ち公爵家の皆さんが登場。とは言ってもイエロームーンのお嬢さんはまだ登場しませんが。
本来ならミーア姫を支える立場の人たちなのですが、色々と思惑があるようで…。
というわけで4巻に続きます。
マンガも3巻を貼る。