なつくの気まぐれ日記帳

いろいろ起こったことや感じたことを書く雑記ブログです。

【小説】新!店長がバカすぎて

山本猛店長がさらにウザくなって帰ってきた

前作が面白かったので、本屋さんで見かけて即買いしました。

主な登場人物と本

谷原 京子(たにはら きょうこ)

主人公。<武蔵野書店>吉祥寺本店に勤める32歳。元は契約社員だったが後に正社員になる。本が大好きで、苦労も多いが書店で働いている。薄給。

山本 猛(やまもと たける

店長。年齢は40歳を超えているらしい。しばらく宮崎店に異動になっていたが、前店長が退職したことにより本店に返り咲く。京子をなぜか店長にしようとしているらしく、指導かパワハラか分からないような言動を繰り返す。空気は読めない(読まない?)が、立場が上の人間にはプライドなく媚びへつらう性格。

山本 多佳恵(やまもと たかえ)

最近入ったアルバイト。25歳。間延びした話し方をする。山本店長と同じく空気を読まない(読めない?)性格。本と書店が好き。山本店長と仲良し。

柏木 雄太郎(かしわぎ ゆうたろう)

社長の息子で専務。34歳。独特の見た目から、京子に「六本木」とあだ名される。甘やかされて育ったので傲慢なところがあるが、根は素直な模様。

ステイフーリッシュ・ビッグ・パイン📖

京子たちが最近ハマっている本。作者はマーク江本。何度も読み返したくなる素晴らしい本らしい。全6章だが、5章ですべてがひっくり返るどんでん返しがある模様。

店長がバカすぎる📖

京子や山本店長たち書店員の様子をモデルに書かれたお仕事小説。京子の父が経営している小料理屋「美晴」の常連、大西賢也(女性)が書いた。

帰ってきた本屋あるある、本好きあるある

コロナ禍が収束しかけ?って時期のお話。自粛期間の本屋さんの大変さや、書店員さんの大変さなどがサラッとだけど語られていた。
こういうコロナ禍での本屋さんの苦労を語られると「ごめんよこんな薄給(?)で働かせてしまって…」と申し訳ない気持ちになる。
まあ私は君たちの社長ではありませんが…。
コロナ禍の時、時短とは言え変わらず開いてくれていた書店にどんなに救われたか。
他にも本好き、小説好きなら「うんうん!」と頷いてしまうエピソードがたくさんありました。
最近はネットで軽く検索するとビジネス本以外は時間の無駄、みたいなサイトによくぶち当たってモヤモヤしてしまっていた私には刺さりすぎました。

京子の恋(?)と結婚の行方

主人公の京子は32歳と結婚に関して考えてしまうお年頃。そんな時に現れた柏木専務。
え、京子、お前それはフラグやろ…と突っ込みながら読んでいました。京子、これからどうなってしまうんや。

第五章のどんでん返し?

この本は、作中で出てくる「ステイフーリッシュ・ビッグ・パイン」と同じく、第5章で視点が京子目線から山本店長に入れ替わります。山本店長は何を考えているのか、そして山本店長の過去とは──?が語られる…ののかと思いきや…な章でした😂

作者は男性

前作も読んでいたのに、なぜかあまり男性味(?)を感じてなかった。というかあまり気にせず読んでいました。
今回おまけ?で角川春樹さんとの対談が挟まっていて、そこに掲載されていた作者を見て驚いた次第です。
作者が男性か女性かで読んでいるわけではもちろんないのですが、絶品ポテサラを食べて

「ちくしょー、うめぇ!」

とヒロインに言わせる男性作家がいようとはな。
私の視野が狭かったのかもしれん。

続く

物語は新キャラが登場してきたところで終わりになります。
えっ、ここで終わるのか〜。続きいつなんや…。
山本猛店長は、そして主人公の谷原京子はどうなるのか。
続きを楽しみに待つことにします。