なつくの気まぐれ日記帳

いろいろ起こったことや感じたことを書く雑記ブログです。

【映画】大名倒産


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いつか観たいな〜と思いつつ、時間に追われてアマプラのウォッチリストに入れたままずっと放置していた映画。やっと観れました。
原作の小説はずっと前に読んでいましたが、読み終わってから何年も経ってるし、私の記憶も薄れているしで良い感じに1から楽しめたと思います。

時代劇コメディ

原作もドタバタコメディなのですが、ストーリーに多少の違いはあるものの、言葉の使いまわしとかも現代風にアレンジしていてかなり楽しめました。お正月から楽しい映画を見たw
特にベテラン勢の演技がおもしろすぎました。味がありすぎるw

感想

原作通りだったのは、松山ケンイチさん演じる長兄の見た目の汚らしさ(失礼)でしょうか。いつもハナ垂らしてなくていいのよ…。おにぎり握った時はちゃんと手ぇ洗っただろうな?
あと次兄の桜田通さん、俳句?を詠む時にめっちゃ女性みたいな高い声が出てたんだけど、あれは桜田さんが出してたんか?だとしたらすごい…。
私は基本、原作にはいない女性が出てきて主人公と恋仲になったりすると何か萎えるんだけど、この映画は何故かそうはならなかった。最後の最後までくっつかなかったからだろうか?キビキビしていて強くて勇敢、そろばん二刀流しちゃうさよちゃんかっこいい。

原作との違い

原作では実父の一狐斉は最後、悪霊の女性に取り憑かれるんだけど、この映画では貧乏神も七福神も出てこない。どうなるんだろうと思いましたが、うまいこと収まっていました。
原作通りにならなくて少し残念なところがあるとすれば、貧乏神が出てこなかったところと、長兄の義父になる越中守が常識人で終わってしまったところかな。
越中守は原作では塩引鮭にすっかりハマってしまい、塩引鮭を江戸で食べられるようにするために奔走し、身体的にも塩引鮭でかなり元気になってしまって早朝から走り込みとか始めるかなりファンキーなおじさんだったと思うのですが、娘を思う「普通のお父さん」的な立ち位置で終わったしまった。
もう一つの貧乏神。原作では主人公に取り憑いていた貧乏神が、家臣っぽい人が(うろ覚え)儀式のために適当に振り回した槍に刺さって死にそうになる、というシーンがあり、私はそのシーンをめっちゃ楽しみにしていたのですが、そもそもが出てこなかったっていうw
まあ、小説の最後は主人公はあまり何もせず、運と人たらしの才能と貧乏神たちの働きで何とかなりました的なラストでもあったので、これはこれで良かったのかもしれない。

楽しい映画だった

ラストは出演者の皆さんでのダンスがあり、ドラマとかあまり見ない私は楽しく見れました。
普段、原作のある映画を観ると大体「なんで原作通りに作らないんだよおおおお〜〜〜!!」と怒るかがっかりしてしまうのですが、この映画は楽しく観れました。
いつもこうであれ。