断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー
サブタイトルの通り、革命が起こり革命軍によって捕らえられ、二十歳でギロチンにかけられたお姫様がタイムリープしてギロチンの運命を変えるべく奮闘するお話です。
主人公はポンコツ姫
ギロチンにかけられるくらいなのだから相当の悪女やろ、と思うのですが読みすすめていくと「ギロチンにかけられるほどじゃなくね?」というのが本当のところ。
まあ、前の時間軸のミーア姫(ヒロイン)は政治や興味がなくワガママで、嫌いな野菜スープを出したシェフをクビにしたり、自分が好きな王子が他の貴族令嬢と仲良くしているのを見て嫉妬して嫌がらせしたりとか、無知が故に宝石箱のために辺境に住む少数民族を滅ぼすような結果になってしまったり。
あれ?結構大概なことをしているかも。
そこに、飢饉や疫病が重なり民衆の不満が爆発。
自分が好きだった王子様と、虐めていた貴族令嬢が正義の鉄槌の名の下に入り込んできて、結局ミーア姫は捕らえられ、3年後に処刑されることに…。
だけど、そこで奇跡が起き、ミーア姫はタイムリープ。12歳の過去の自分に戻ることになりました。
地下牢での生活がミーア姫を変えた
革命軍に捕らえられ、地下牢に入れられたミーア姫。かつてミーア姫をチヤホヤしていた人たちは見限って会いに来ようともしないのですが、二人だけ、ミーア姫を見捨てない人がいました。それは、かつてメイドとして城で働いていたアンヌと、ミーア姫に嫌味をいいながらも国を立て直そうと東奔西走していたルードヴィッヒ。
ミーアは過去に戻ってからも二人のことを忘れず、まずこの二人を仲間にすることから始めていきます。
血染めの日記が道しるべ
ミーア姫が処刑の直前まで持っていた日記ですが、何故かミーア姫といっしょにタイムリープしてきます。ミーア姫はその日記を確認しながら処刑の未来を回避すべく行動を起こしていきます。紙とペンは地下牢でも支給されてたってことか。革命軍は何を考えて支給してたんだろうか。食料と水はろくに与えなかったみたいだけど。
周りとミーア姫の認識のギャップが面白い
基本的にミーア姫は自分ファーストなのですが、ギロチンの未来を回避するために動いていると、何故か?周りの評価が高まりそれに戸惑うミーア姫…このギャップが面白いです。
文章もコミカルで読んでいて楽しいです。
アベル王子とミーア姫とのダンスシーン
第一巻でキュンとしたところ(笑)
ダンスでシオン王子とミーア姫が踊ったあと、再度アベル王子と踊るんだけど、その時のミーア姫のセリフ「わたくしが稽古をつけて差し上げますわ。厳しくいたしますから、覚悟をなさるとよろしいですわ」がとっても可愛くて好き。
処刑回避まで道半ば
第一巻ではまだ処刑回避ならず。ミーア姫がどうやって運命を変えていくのかがとっても楽しみなところです。
マンガもあるのでぜひ読んでほしい。