玲琳、慧月、清佳の三雛女、金領へ
9巻の巻末では尋常ではない様子で倒れた玲琳でしたが、10巻では一転、元気な様子で現れます。舞台は清佳の地元、金領になります。
帆車交(はんしゃこう)の儀
玲琳たちが金領に向かったのは、「帆車交の儀」と呼ばれる、来賓の出迎えの儀を執り行うため。本来ならば后の役割ですが、金家の后(金 麗雅)は第6巻で皇帝に媚薬を持ってたことがばれて失脚してしまったので、清佳が執り行うことになったのでした。
来賓はシェルバ王国の第一王子、ナディール。彼をもてなし「充楽(じゅうらく)」と告げられれば儀は完了。清佳たちはナディール王子に「充楽」と言わせることが出来るのか。
なかなか言ってくれないんだよねぇ
もちろん、そんな上手くいくわけもなく。ナディール王子は何やかんやと因縁をつけ、なかなか「充楽」と言いません。それどころか宴にも参加しない有り様。
唯一頼みにしていた清佳の叔父は、自身の出世のためと清佳を失脚させるため、清佳を蔵に閉じ込める有り様。まあ、麗雅(淑妃)の兄だという時点でこうなるやろなぁ…と予測はつきましたがw
しかし麗雅が蔵から生きて出されていたことに驚きました。え、出して良かったんか?絶対やり返されるやん。
閉じ込められたのなら爆破すればいいじゃない
清佳がラッキーだったのは、その場に玲琳と慧月もいて、三人一緒に閉じ込められた形になったこと。玲琳の知識と慧月の道術さえあれば、出口のない蔵もなんのその。
…またこの雛女、爆破してるよ。
粉塵爆発を目指したそうですが、そうはいかなかった模様。
うきうき町歩き
7巻では男女ペアで町歩きをしていて、お忍びデートな雰囲気が漂いまくっていたのですが、今回、蔵を爆破して外に出た玲琳と慧月、清佳の3人は、市場で王子が納得の行く品を見つけよう市を歩くのですが、その時の三人がとってもわちゃわちゃしていて見ていて楽しい。
玲琳、また死にかける
2巻に1回は死にかけてるなこの人。
まぁ今回は麻薬が入ったお酒を飲んでしまった慧月が術を暴走させて玲琳と入れ替わってしまったのが原因だけど。
しかし玲琳は前巻でぶっ倒れてから余命いくばくもない、って感じだったので入れ替わってなかったら共倒れだった。
そしてとうとう違和感に気づき始めた慧月。どう決着をつけるのかが今から楽しみなんだよね。
そして妓楼へ!
元はといえば、麻薬が入ったお酒を飲ませたならず者たちが悪い、ということで、ならず者たちがいるという妓楼に向かうことに。
ここは、ナディール王子と景彰、玲琳と慧月、そして清佳が行くことになるんだろうか?