なつくの気まぐれ日記帳

いろいろ起こったことや感じたことを書く雑記ブログです。

【読書】ふつつかな悪女ではございますが⑨

皇帝を謀れ

皇帝の目をごまかすのではなく、皇帝に慧月の道術を認めさせることにした玲琳たち。

追加の登場人物紹介

黄 護明(こう ごめい)

故人。玲琳の叔父にあたる間柄。皇太子だったが暗殺に巻き込まれ、弦耀を庇った時に受けた毒矢で失明。後に父親の皇帝が放った術師に体を奪われたあと、事情を知らない弦耀に刺殺される。

董(とう)

玲琳が慈粥礼に訪れた邑のまとめ役。物知りで物腰もやわらかく、村人に頼られている。実体は護明の体を乗っ取った術師。

弦耀と護明の日々

第9巻では若き日の弦耀と、かつての皇太子、護明との出会いが語られます。自分の母親の権力欲にうんざりし、自身を口すらきけない木彫り皇子に見せかけていた弦耀の前に現れた護明。弦耀は何かと構ってくる護明を疎ましく思い、遠ざけるのですが、暗殺事件に巻き込まれた時に護明が自分を庇って毒矢を受け、失明してしまったことで一転、護明を一身に慕うようになります。

ですが、25年前の鎮魂祭に、前皇帝は護明の暗殺を術師に依頼。術師は護明を殺そうとしたのですが、弦耀に見つかり、咄嗟に護明と入れ替わります。そうとは知らない弦耀は、術師の体にいた弦耀を刺殺してしまったのでした。

それ以来、弦耀は戦地や災害地などを慰問する名目で、護明の体に収まった術師を探しているのでした。

ここ、玲琳と慧月も一歩間違ったらこうなっていた可能性あるなぁと思った。慧月が玲琳が無茶しようとするたびにキーキー怒ってるから事なきを?得てるけど。

玲琳、また慧月を怒らせる

弦耀を説得したあと、玲琳が付けていた腕紐に術がかけられていることに気づいた慧月。玲琳に腕紐を外すように言うのですが、玲琳は聞かず、自身を囮に使おうとする玲琳に慧月の怒りが爆発。他の雛女が見ている前で茶器を薙ぎ払って怒る慧月。

…昭和の親父か!

男性陣がスパダリすぎる

飛び出していった慧月を景彰が、残った玲琳を尭明が諌めます。

いや尭明、なんで至高の皇太子がそんなめっちゃ人の機微が分かるんや(偏見)このあたりは皇后の絹秀の教育の賜物だろうか?

まぁ慧月も玲琳も友達が出来たのはこれが初めて。玲琳は特に自分の感情を手放して生きてきたので仕方ないと言えば仕方ない。まだ2人とも16歳だしね。

その後の仲直りのシーンがとっても感動したことは言うまでもない。

術師を追い込め

終盤は、玲琳と慧月、そして他の雛女たちも邑に出向いて術師を捕まえるために動き始めます。今回は術を使うと術師に気づかれてしまう可能性があるため、慧月の炎術は使えません。雛女全員、そして村人をも巻き込んだ捕物劇が始まります。

玲琳、また倒れる

鎮魂祭も無事に終わり、他の雛女たちとも打ち解け始めた玲琳。ですが、そんな彼女にまた病苦が襲います。そして怪しげな皇后、絹秀の動き。

玲琳の体調不良の原因は大体察しはつくんだけど、早く作中で語ってほしい〜。でも、作中で語られた時が最終回なんだろうなぁと思うと複雑…。