なつくの気まぐれ日記帳

いろいろ起こったことや感じたことを書く雑記ブログです。

【読書】ふつつかな悪女ではございますが⑧

道術ガマンの鎮魂祭

城下でも隠密が見張っていることを悟り、入れ替わりを延期した玲琳たち。翌月に行われる鎮魂祭で、尭明の龍気に紛れて入れ替わりを解消しようのするのですが、ここでも皇帝の横槍が入ります。

皇帝は慈粥礼(じじゅくれい)という儀式を行うために、雛女を陰の気が強い土地に派遣することを命じます。慧月の体に収まった玲琳のみ、別の遠い場所に派遣することにして2人を分断。

道術を迂闊に使うと隠密にバレてしまうため、鎮魂祭までは道術禁止。2人話は入れ替わりを隠し通せることが出来るのか?

追加の登場人物紹介

詠 弦耀(えい げんよう)

皇帝。尭明の父親。穏やかな見た目だが、かつて皇子たちの間で起こった権力争いを生き残り、帝位についた過去を持つ。政治に興味がない一方で被災地に足繁く赴き、視察や援助を欠かさない人物だが、雛女への拷問も厭わない苛烈な一面も。25年もの間、復讐を果たすことを考えている。

アキム

丹(たん)、安基(あんき)とも。弦耀の隠密。玲琳に接触し、道術を使わせようとする。弦耀の隠密ではあるが、基本的には貴族に容赦はしない。

自分が住んでいた村を貴族に見捨てられ、妻や家族を失った過去を持つ。

玲琳、不憫枠すぎん?

たまたま玲琳が鋼のメンタルと豊富な知識の持ち主、健康な慧月の体だったから笑顔で乗り越えられてるけど、行く道中で米の半分は崖から落とされるわ、反抗的な女官が痰壷を粥の中に入れちゃうわ、山賊は襲ってくるわで慧月じゃなくても心が折れそうな状況。私だったら折れてる。

一方の慧月も、弦耀が直接訪ねてきて歌をせがんだり、子供の頃の思い出話を始めたりとじわじわと責めてきます。弦耀は玲琳の叔父でもあり、玲琳を小さな頃から知っている相手。慧月は弦耀の目を上手くかいくぐることが出来るのか?

慧月と玲琳のすれ違いがもどかしい

弦耀が慧月の元に向かったと知って、諸々のトラブルを片付けたあと、1人で崖みたいなところを選んで山下りして、慧月の所に向かった玲琳。しかし、慧月の一言

「どうしてのこのこやってきたのよ」

言い方😱もうちょっと何かあるやろ😰

しかし、慧月は慧月なりに、自助努力を尊ぶ玲琳を喜ばせようと、自立した姿を見せようとしていたのでした。

あと、玲琳が必死に山下りしてきたことを、慧月は知らない上での発言だったりします。

玲琳、早春の川に落とされる

慧月と玲琳のどちらかが怪しい、ということで手っ取り早く自白させるため、氷の張った早春の川に落とされて拷問される玲琳。

慧月曰く「どうしてあなたって、すぐ溺れたり凍えたりするの!?」

それはそう。

讃仰礼の時も氷の張った泉に落ちたし、古井戸に落とされたし。

しかし、その時の慧月と玲琳の友情が素晴らしいんだよね。これが尊いってことか…。

慧月の道術、めちゃレベルアップしてない?

第一話から玲琳と入れ替わるだけではなく、入れ替わりに関する表現などは出来ないようになっていたりで慧月の道術レベルはかなり高かったのですが、まだ呪文らしきものは唱えてた。入れ替わる時は唱えてなかったけど。

それが今では道術を酷使されまくったのが良かったのか(?)無詠唱でバンバン強力な技使えるようになっとる。川に落ちた玲琳の体も衣服ごと一瞬で乾かしてたし。

 

次回、皇帝陛下に殴り込み!