なつくの気まぐれ日記帳

いろいろ起こったことや感じたことを書く雑記ブログです。

【読書】ふつつかな悪女ではございますが④

豊饒祭解決編

追加の登場人物紹介

藍 芳春(らん ほうしゅん)

藍家の雛女。側室の娘だが資質を認められて雛女になる。可愛らしい容姿と小動物のような愛らしさで民や女官に人気だが、実態は他人を駒としか見ていない。今回の黒幕その①

藍 林熙(らん りんき)

芳春の実兄で、藍家の次男。芳春と同じく側室の子であるが、見た目の良さで妃のお気に入り。ほっそりした容姿と穏やかな口調、泣きぼくろが特徴的な優男。今回の黒幕その②。江氏の弱みを握って今回の騒動を引き起こす。雲嵐もこいつが刺した。芳春のことを「主」と呼んでいる。

玲琳、心が折れる

林熙に刺されて重傷を負った玲琳。刺された箇所はどうにか縫い合わせたのですが、依然、雲嵐は重傷のまま。玲琳は、自分のせいで雲嵐が無茶をして刺されてしまったのではと思い悩みます。玲琳は生まれた時に母親が亡くなり、自分のせいで母親が亡くなったと心では思っているため自分を責め、心が折れてしまいます。

慧月、立ち上がる

芳春──藍家が今回の黒幕であることを知ってしまった慧月たち。玲琳の兄、景彰からは「茶会は止めよう」と止められるのですが、慧月は茶会の決行を宣言。

「わたくしと、わたくしの体にいる黄 玲琳は今まさに侮辱され、陥れられんとしるのよ。必ず、やり返さなくてはならない」

ですが証拠も乏しい仲、金切り声で芳春を罵っても事態は悪くなるばかり。無芸無才のドブネズミ、と称される慧月は、茶会で芳春を牽制することが出来るのか。

一行、心が折れた玲琳の元へ

なんとか茶会を終えて、何やかんやと玲琳たちの元へ駆けつけた皇太子一行(慧月は無理やり連れてこられた)。

いや、ここマジで尭明の見せ場だった。第一部では入れ替わった玲琳を見抜けないまま、彼女を窮地に追い詰め続けた彼だったけど、今回は違った。玲琳の涙や嘆きをちゃんと受け止めた尭明。さすが。

そして中途半端に勘違いしてしまった慧月。

慧月「今すぐ立ち上がりなさい、黄 玲琳。あなたが望む通りの、いいえ、それ以上の復讐を約束してあげる」

玲琳「目には目を、どころか、目には五臓六腑すべてを。けだし名言。この身が震える思いでございます」

尭明「飛んで火にいる朱 慧月め」

この辺のやりとり面白すぎる。私も玲琳と尭明の下りでもらい泣きしてたのに。涙返して(笑)

さぁ、復讐のお時間ですよ

私腹を肥やし民を苦しめた江氏、私情で朱 慧月を陥れようとした藍家。彼らがとう裁かれるのか…やはりこの辺は読んでてスッとしました。全員が全員、裁かれたわけではないけども。

難を言うなら…

  • 藍家の陰謀、ちょっと杜撰すぎん?藍家以外の各家の証拠を振りまいて、誘導するようなことを言ってたらそりゃ怪しまれるわ。現に尭明もそこから藍家に狙いをつけてたし…。
  • 慧月の道術によって「最高の復讐」は果たされた訳なんだけど、現代に生きる身としては「拒絶反応大丈夫なんかな?」と思ってしまう。どうせ入れ替えるのなら、耐用年数短そうな江氏よりも、まだ雲嵐と歳の近い林熙のほうが良くない?とも思ったり。それか、道術効果でその辺は問題ないんだろうか?道術すげー。
  • 林熙、最後は追放されてたけど、今後出てくることはないんだろうか?そりゃ林熙の追放先は丸ごと黄家が直轄領にしてたけどさぁ。