なつくの気まぐれ日記帳

いろいろ起こったことや感じたことを書く雑記ブログです。

【読書】何者

就活生4人+αの物語

主な登場人物

二宮 拓人(にのみや たくと)

就活生。以前劇団員をしていたが、今は引退。光太郎と同居している。

神谷 光太郎(かみや こうたろう)

拓人の友人で同居人。バンドでボーカルをしていたが、引退して就活を始める。瑞月の元カレ。

田名部 瑞月(たなべ みずき)

光太郎の元カノで拓人とは友人。アメリカに留学していたが、帰国して就活を始める。

小早川 理香(こばやかわ りか)

瑞月の友人。留学生の交流会で瑞月と知り合った。拓人と光太郎が住むアパートの1階上に隆良と暮らしている。意識が高い系。

宮本 隆良(みやもと たかよし)

理香の彼氏。大学を休学し色々と準備中らしい。就活はしないとのこと。

就活とSNSの闇

この本が刊行されたのは2012年。作中に原発の話とか出てきてるし、リーマンショック東日本大震災のダブルパンチ。この時代、マジで景気悪化の波を若者が食らってしまってる…。
大学4年くらいの若者が就活がんばろ〜✨️ってやりながらもSNSでは奥に隠れた本音がチラホラ。就活やらない人もめっっちゃ意識&承認欲求高い。
そして、均衡が破れた時、彼らはどうなるのか…みたいな話だったりします。

正直、誰も悪くない…

私と彼らの年代が違いすぎるからなのか、正直なところ「何で就活でみんなが不幸にならなきゃいけないんだ〜!!」という感想しかなかった…。
あんた就活で「何者かになりたい…」って言って就職しても「会社員」になるだけやで。しかも数年くらいで転職するのでは?
なまじ最近(?)のことなので、政治と日銀のやらかしをモロに若い人たちが食らってる…という感想しかなかった。もし景気が今(2025年)くらいよくて売り手市場だったら、就活で友達を失うような結果にはならなかったのでは?

悲しすぎる…。

とか感じてしまったんだけど、テーマは多分そういうことじゃないんだろうなあと思ったり。もし私がこの4人の中に入ったら早々に離脱するかなぁ。みんな意識高すぎ&リア充すぎて無理や…。

続編がある

次は「何様」で、すでに買ってある(セットで買った)。拓人たちのその後が描かれているようなので、心して読もうと思います。