仙台で暮らす伊坂幸太郎さんのエッセイ&小説
2005年〜2012年にかけて書かれたもの。最初の話からちょうど20年経っています。もっと早く読めばよかった。
これで仙台のことが分かる…!?
私は仙台にも宮城県にも行ったことはなく「仙台」と言われて真っ先に思い浮かぶのが伊達政宗と伊坂幸太郎。
伊坂幸太郎さんは、小説の舞台のほとんどが仙台のため、私の仙台の印象としては──
- 殺し屋がウロウロしている(グラスホッパーとか)
- 車が喋る(ガソリン生活)
- 超能力者もいる(ペッパーズ・ゴースト、フーガとユーガなど)
- 小さい人は確実にいる。大きな人もいるかもしれない(アイネクライネナハトムジーク、夜の国のクーパー)
- 仙台行きの列車に乗ると殺し屋が殺し合ってる(マリアビートル)
私の中の仙台、魔都すぎる。
しかし、この本を読めば仙台の「今」が分かるはず!
…うん、普通の「街」や
エッセイにはタクシー多すぎたりとかノーパソ持ってカフェで仕事してたりとか、北朝鮮からミサイルが落ちてきたらどうしようと心配してたりとか…
別に仙台ならではってことは特になかったかもしれない。同じ内容でも大阪で書いてたら「大阪ぐらし」に、名古屋で書いてたら「名古屋ぐらし」になっただろうな〜と思いながら読んでいました。
地震のことを除いては。
どうやら2009年あたりに「宮城沖大地震が起こる」という噂が流れていたらしい。大震災が起こったのはその2年後だし、伊坂さん、こんなに心配性なのにどうなってしまうんや…とこちらまで心配しながら読んでいました。
小説「ブックモビール a bookmobile」
舞台は震災後の仙台。移動図書館で地域を回る二人の男性のお話です。感動ものかと思いきや、淡々したストーリーでしたがもちろん面白かった。
まとめ
私の中の「仙台」は更新されませんでした。でもまあ「仙台って摩訶不思議な街なんだよなあ」と思いながら暮らすのも悪くないかもしれない。