2023年秋アニメ
以前からも見ていたのですが、改めて見直し。
主人公は妓楼で薬屋を営む17歳の女の子、猫猫(マオマオ)
まぁ知ってる人も多いかとは思うのであまり言うこともないのですが、薬草も毒も大好き、自分の体で人体実験しちゃうとか、怪しいところも多いのですが、見た目は少し無愛想なくらいのソバカスが目立つ女の子。
物語は、猫猫が見知らぬ男たちにさらわれて、後宮に売られるところから始まります。
2年我慢すれば後宮から出られるからと大人しく下女として働き始める猫猫ですが、「さらわれてきたんです」といって攫ってきたやつを捕まえたりすることは難しいんだろうか?
そういえば、壬氏も猫猫から拐かされたって聞いたときも謝りはしたけど、だからといって誘拐犯たちをどうにかするとは言わなかったし。
拐かして連れてくるのもやむなし、の世界なんだろうか?それとも報復がヤバいとか?
薬と毒の知識と推理力で事件を解決
後宮では洗濯係として年季が明けるのを待つ猫猫でしたが、後宮で上級妃とその子どもたちの体調不良の話を聞き、好奇心が抑えられなくなった猫猫。上級妃たちが暮らす宮に出かけた猫猫が見たものは、2人の妃、玉葉(ぎょくよう)妃と梨花(リファ)妃の修羅場。明らかに体調のおかしい梨花妃とオロオロするだけの医官。原因を察知した猫猫は、バレないように文をそれぞれ二人の妃が住む宮の窓辺に置いたのですが、結果として梨花妃の子どもは亡くなってしまいます。
後日、呼び出された猫猫は、美貌の宦官、壬氏(じんし)にもう1人の妃、玉葉(ぎょくよう)妃の元に連れて行かれ、体調不良の原因が白粉であったことを説明、それからは玉葉妃の宮で毒見係をしながら様々な後宮の謎を解いていくことになるのでした。
アニオリが良い
アニメでは、猫猫が家を出て娼館「緑青館」に行き、そこの妓女ややり手などの会話があり、畑に行ったところで男たちにさらわれるのですが、小説や漫画ではありません。サンデー版ではあったけど、それも畑に出てさらわれるところからだった気がする。
さらわれるまで描いたことで、猫猫がどういう生活を送っているのか、また、娼館との人間関係なんかがさらっとでも出てきたことで、あとの話にめっちゃ説得力が出てくるように思います。
こういう補完してくれるアニオリなら大歓迎なんだけどなあ。
あとは、梨花妃の衰弱具合とか、猫猫のやつれ具合とかが結構リアル寄りに描かれてたと思う。
見どころはやっぱり
第6話の園遊会で、毒見した猫猫が「これ、毒です」って言うシーンと、第12話で後宮をクビになった猫猫が妓楼でのアルバイトに駆り出され、壬氏と再会。猫猫の唇に壬氏が軽く小指を当てて、紅がついたところをチュッてやるところでしょうか。
そばかす落としただけで美女になるとかそんなわけあるか〜!と思いながらも好き!
ベタな展開もまた良し!
まあ、猫猫ちょっとウザかったりする時もあるけど。「私を死刑にするなら〜」とか絶対引くやん。壬氏温厚で良かった。
あとは、第11話で後宮を去る阿多(アードゥオ)妃を追いかける里樹(リーシュ)妃のシーンは泣きながら見てました。結構幸薄い子、里樹妃。
難を言うなら…(ネタバレ)
阿多(アードゥオ)妃の子どもが実は取り替えた子なのでは?と訝しむ猫猫なんだけど、取り替えたら次女頭の風明(フォンミン)にさすがにバレるのでは?と思ってしまった。産まれてすぐに取り替えたんだろうか…。やはり取り替えた子でも(自分の子ではなくても)亡くなると毎夜泣き明かすほど悲しいものなんだろうか。この辺はあまり解説もないので謎なんだよね。
そんなん当たり前やろ!と言われたら「すいません…」しか言いようがないんだけど💧
アニメの第1話〜13話は、小説の第一巻を丸々網羅した内容でした。絵もきれいだし、猫猫の表情はコロコロ変わって面白いし、小欄(シャオラン)←猫猫の友達は可愛いし、とても見どころのある秋アニメで大満足でした〜。