なつくの気まぐれ日記帳

いろいろ起こったことや感じたことを書く雑記ブログです。

【読書】続シャーロック・ホームズ対伊藤博文

続いた。

前作を読んでから、かなり時間が空いてしまいました。続編、デザインとかが前作に似てるからか、かなり分かりにくかったです。

50代半ばのシャーロック・ホームズ

このお話では、ホームズが記者によって自身の推理の甘さを指摘されるところから始まります。最初は否定するものの、否定したことが全て覆される事態に。

自身に絶望したホームズは引退を決意。サセックスの片田舎に引っ越したあと、鬱々とした日々を過ごすホームズの前に現れたのは、親友のワトソン。そこに届けられたのは、はるか東国の友人、伊藤博文の死でした。

そして、ホームズの前に現れた謎の女性から渡された仏像には「伊藤博文を殺したのは安重根ではない」とメッセージが。ホームズとワトソンは日本に渡り、仏像の謎を追うことになります。

ワトソンとホームズの友情

私はワトソンはホームズの助手的立ち位置だと思っていたのですがそうではなく、今作では特に「長年の親友」という立ち位置で、ホームズの方もかなりワトソンに気を遣ってます。ワトソンが日本に来たのもホームズが説得したからだし。

原作でもそんな感じなのかな〜(未だに読んでないやつ)。

エピローグでも2人で仲良く捕物をしていました。

友情、めっちゃ続いてる。

【ネタバレ】伊藤博文、死んでない

ネタバレですいません。ここが史実と違う点…というかホームズがいる時点で史実とは違うんだけど(笑)

何故、伊藤が暗殺されたことになっているのかとかは黙っておくべきだとは思いますが。

梅子の立ち位置が…

梅子は伊藤博文の正妻なのですが、梅子の立ち位置が気の毒すぎる。

史実だと、伊藤博文が亡くなったとき、貯金どころか借金があったくらいだから、身の置きどころがなかったのかな。

伊藤博文も、養子の文吉も梅子に冷たくて、時に冷淡にも見えるホームズが同情してたくらい。

おい文吉。あんた梅子に育てられたのにその冷たい言い草は何やねん(ちょい切れ)。

最後は全員が活躍

まぁ一番美味しいところを持っていくのは伊藤なんですけどね。

最後のドラマティックなシーンでは伊藤やホームズはもちろん、山縣有朋や息子の文吉も活躍します。

でも、やっぱり伊藤が強すぎる。そんな剣豪だったの?私、幕末ものはあまり読んだことがないんだけど、これを期に読んでみようかな。

 

伏線回収がしっかりしているので、納得しながら読めました。