門司港に行きたくなる小説
追加の登場人物
大石 和歌(おおいし わか)
熊本に住む大学3年の女子大生。愛車ピピエンヌ号で初ドライブした際に立ち寄ったテンダネスで三彦に出会い一目惚れ。
彼に会いたい!と思うものの、ピピエンヌ号を田んぼに落としてしまい、和歌の父により運転禁止に。まぁ田んぼもダメにしちゃったから仕方ないね。
多分プロローグ限定の登場人物。一巻でも出てたけど名前はなかった。和歌ちゃんのキャラめっちゃ好き。
鶴田 牧男(つるた まきお)
和歌の幼なじみ。大学3年生。車が使えない和歌の足代わりになり門司港に行く羽目に。和歌のいいサポート兼ツッコミ役。和歌のこと絶対好きやろ、とニヤニヤしながら読んでました。
廣瀬 太郎(ひろせ たろう)
テンダネスこがね村店で働く大学生。三彦の毒牙にかからない数少ない人間。
意外と?出番が多い。
志波 樹恵琉(しば じゅえる)
志波家の末っ子。18歳。兄たちの同じくまばゆい美貌の持ち主。
高校を卒業したあと、こがね村店のテナントが入っているビルで事務職として働く。別の仕事したほうが良さそうな気もする。
恋と友情のお話3選。青春!
1)恋の考察をグランマと
2日会わないだけで彼氏に振られた女子高生の詩乃(しの)と最近息子夫婦と同居を始めて、三彦のファンクラブに入った詩乃の祖母、満江(みつえ)のお話。
自分の失恋をクールに捉える詩乃ちゃんがすごい。そして満江が詩乃に語った「自分の大事な部分は自分で守り通さなきゃいけないってこと、ひとは分からなくなるもんさ」の言葉にめちゃ共感した。
いつの時代もモラハラするやつは誰であろうが人類の敵。
一巻の「メランコリックないちごパフェ」に出てきた梓ちゃんも出てきたんだけど、なんかひたすら甘いものを勧めてくるのがちょっとうざく感じた。ごめんよ。
2)廣瀬太郎の憂鬱
自分に自信が持てない太郎が志波3兄弟を通して自分を取り戻すまで。
太郎の「舞い上がるにも翼がいるんだよ」は共感したけど、ツギの「分かるか、樹恵琉。兄ちゃん今、かっこいいこと言ったぞ」のセリフ面白すぎでしょ。面白くてその前のセリフ抜け落ちたわ。
三彦の毒牙にかからないクールな性格と思ったけど、初対面の時に三彦に助けられて実はすっかり陥落してた太郎、同じく自分に自信が持てない時にツギに励ましてもらってコロッと自信を取り戻した太郎。実は単純なヤツだった。
3)クイーンの失脚
第一巻の「メランコリックないちごパフェ」の続編。だけど主役は梓を虐めていた(本人に自覚なし)幼なじみの美月(みつき)。
中学の時はスクールカーストの上位にいた彼女だけど、高校に入って立場は逆転。中学の同級生は美月の性格が元で離れていっちゃうし、高校の同級生からはイジメをしていたとウワサが流れてしまうし孤立してしまう結果に…。
でも、ザマァ展開で終わらせないところが流石、町田そのこさんと思った。
しかし、これからの美月の学校生活大変そう。
プロローグもエピローグも面白い
頭から尻尾までアンコたっぷりのたい焼きですか!と思うくらいに読み応えがあった。
エピローグでは謎の美女が出てきて、ツギとの仲を匂わせるし、次巻が楽しみなことこの上ない。