なつくの気まぐれ日記帳

いろいろ起こったことや感じたことを書く雑記ブログです。

【読書】エレジーは流れない

もっちもっち、もちゆ〜

主な登場人物

穂積 怜(ほづみ れい)

主人公。高校2年生。餅湯商店街の土産物屋の息子。母親の寿絵と2人暮らし。普段は寿絵と暮らしているが、月に一度、1週間は伊都子の家で過ごす。

穂積 寿絵(ほづみ としえ)

怜の母親①。30代後半。商店街で土産物屋を営んでいる。

光岡 伊都子(みつおか いとこ)

怜の母親②。50代後半。食品の卸問屋の社長。普段は東京にいるが、ひと月のうちの1週間を怜と過ごすため桜台(餅湯町の屋敷街)の別荘で過ごす。

佐藤 竜人(さとう りゅうじん)

怜の友人①。佐藤干物店の息子。野球部。唯一の彼女持ち。

丸山 和樹(まるやま かずき)

怜の友人②。地味な容姿のため、竜人から「ジミー」と呼ばれている。商店街の喫茶店の息子。友人のためにコーヒーを準備したりとか優しい性格。怜は「マルちゃん」と呼ぶ。絵を描くのが好きで美大を目指す。

森川 心平(もりかわ しんぺい)

怜の友人③サッカー部。小4の頃、小学校で大量発生したタニシをかき揚げにして食べていた過去を持つ。怜いわく「野生児」。意外に?手先が器用。

藤島 翔太(ふじしま しょうた)

藤島旅館の跡取り息子。落ち着いた性格。

武藤 慎一(むとう しんいち)

桜台にある伊都子の別邸に住み、管理をしている。伊都子とどういう関係なのかは不明。

餅湯町で暮らす男子高校生のお話

主人公の穂積怜は、海も山も温泉もあるけどちょっと寂れている餅湯町で暮らす高校2年生。友達も割といるけど彼女はいない。特に欲しいものもやりたいこともない。そんな怜が唯一人と違うところは母親が2人いることくらい。

淡々とした日常でも事件は起こるわけで。今まで一度も会ったことがない父親が訪ねてきたりとか、餅湯町で発生していた土偶盗難事件の犯人を追ったりとか。

問題がは起こるんだけど、自分の力だけで解決するわけではなく、餅湯商店街のみんなとか、友達とかと一緒に解決していきます。

町のみんなと仲いいの羨ましい〜。

青春小説ということで勢いについていけるか不安だったのですが、主人公の怜くんが淡々としている性格だからか読みやすかったです。

夢も希望もないのがそんなに悪いのかー!!!

ラストの怜くんが絶叫(笑)するシーン。

正直ここにめっちゃ共感した。

そうなんだよ。ただ平穏に過ごしていきたいだけなのに世間は許してくれない。

子供の頃は大人にやんややんやと言われるし、今でも人気のYouTuberなんかが目標を持たないとジリ貧になるだけって煽ってくる。

手帳を買ったら手帳に来月、来年、なりたい目標、夢をかなえる具体的なプランを立てましょうみたいなことが書かれてる。

確かに何かを目指している人や社会の成長みたいなことについてはに大事なことなんだろうなあとは思うんだけど、ちょっと息苦しい、そんな感じ。

これが令和の青春小説か

ここ最近読んでいた小説が、平成の闇深い話ばかりだったので、めっちゃほっこり。そして家族との話に涙。

怜くんにはこのまま素直に(?)成人してほしい。

 

それにしても三浦しをんさんって女性だったのね。なんか男性かと思ってたわ。