これってシリーズもの?
最初にさらっと五代と中町の2人の刑事が説明もあまりないまま出てきたので、ちょっと混乱しました。
シリーズものならそっちも読まなきゃ…。
主な登場人物
白石 健介(しらいし けんすけ)
人情派の弁護士だったが、自分の車の後部座席から遺体で発見される。享年55歳。
五代 努(ごだい つとむ)・中町 (なかまち)
刑事。今回の殺人事件の担当。中町刑事は名前なかった。
倉木 達郎(くらき たつろう)
66歳。愛知県在住。年に数回上京して、「あすなろ」に通っていた。白石健介と灰谷昭造の殺害を自白する。
倉木 和真(くらき かずま)
達郎の息子。会社員。東京在住。達郎が自白により、騒動になり会社は休まされている。父親の自白に疑問を持つ。
白石 美令(しらいし みれい)
健介の娘。27歳。会社員。同じく達郎の自白に疑問を抱く。
浅羽 洋子(あさば ようこ)・浅羽 織恵(あさば おりえ)
小料理屋「あすなろ」を切り盛りする母娘。父親の福間淳二が逮捕の末自殺したことで愛知県に居られなくなり上京。小料理屋を始める。織恵は結婚したものの、父親の事件を夫側に知られたことにより離婚する。息子が一人いるが、親権は父親が持ち、離れて暮らしている。
灰谷 昭造(はいたに しょうぞう)
1984年に起きた殺人事件の被害者。詐欺師でお年寄りなどをだまして金品をだまし取っていた。何者かに出刃包丁で胸を刺されて死亡。
福間 淳二(ふくま じゅんじ)
1984年に起きた灰谷殺しの容疑者。容疑を否認していたが、厳しい取り調べの末、首を吊って自殺する。
達郎の自白内容
大体こんな感じ。
達郎は昔、灰谷に自転車で接触して怪我を負わせたことで脅迫される。思い詰めた達郎は灰谷を殺害。達郎は捕まらなかったが、代わりに福間が誤認逮捕、厳しい取り調べの末に自殺してしまう。無関係な福間が亡くなったことで達郎は衝撃を受けるが自首する勇気もないまま日々を過ごす。数年後、残された福間の家族──洋子と織恵が周囲から殺人者の家族ということで嫌がらせを受け、町を出ていったことを知る。調査会社に調査を依頼し、浅羽母娘の居場所を知るがやはり会いに行けずに時間が経過。
定年退職後、息子に会いに行く口実で浅羽母娘が営む小料理屋に通い始める。被害者の白石健介ともこの頃知り合いになる。
自分の遺産を浅羽母娘に譲ろうとした達郎は健介にすべてを打ち明け相談するが、そのことで健介に責められ、浅羽母娘に全てを話して詫びるよう頑なに勧められる。
拒否するなら全てを明るみに出すと言い始め、焦った達郎は健介に会いに行き、健介を殺害。遺体を車に乗せたあと、自分で車を運転し、発見場所まで運んだ。
とのこと。
達郎の自白内容に疑問を持つ子どもたち
和真は達郎が殺人を犯したこと、そして美令は健介が自分の正義を振りかざすような真似をしたことに疑問を抱くのですが、周囲からは理解が得られずお互いモヤモヤした気持ちを抱えている状態で出会います。
ここで下巻に続くんだよね!
めっちゃドラマティックな場面で続くんだ!
下巻が楽しみ〜。