あらすじ
- ミーアの誕生祭
- 星持ち公爵家たちとのお茶会…第三部 月と星々の新たなる盟約 完
- 第四部 その月の導く明日へ
- ベルマン子爵領へ
- セロとアーシャ、北の大地にて寒さに強い小麦の手がかりを見つける
- パン・ケーキ宣言
- ミーア、商人王シャローグ・コーンローグと対決
- ミーアたち、ペルージャンへ行く
ミーアのフニャり具合が気になる
とうとうこの巻において食べ過ぎを周囲からも指摘されるようになってしまったミーア。
正直ミーアの食べっぷりを見てると「ホンマに飢饉くるんか!?」という気持ちになってきます。
確かに飢饉に備えて小麦の備蓄を増やすようにしていたりとか、段々小麦の値段が高騰してきたりとか、冷夏で小麦が不作だっていう情報はあるんだけど。
飢饉の年にフニャッとしたミーアを見た民衆が、革命の炎を燃やさないことを祈る。
好き嫌いのない子はやっぱり最強
指摘されているにも関わらず、ペルージャンに行った先で、フルーツ狩りをして食べまくり、晩餐会でも食べまくるミーア。でも基本的に帝国貴族はペルージャンを見下している人がほとんどなので、ミーアの行動は(食欲に忠実であったとしても)ペルージャンの人たちに支持される結果となります。
自分たちの用意した、あるいは育てた食べ物を美味しく食べてくれる人はやっぱり嬉しいもんだよね。
パン・ケーキ宣言
「今日、食べるパンがなくて飢えた者がいるなら……明日、あなたが楽しみに食べる予定だったケーキを出して一緒に食べなさい。困窮した者を放っておいてはいけませんわ」
生徒会長の挨拶として、ミーアが言った言葉。
最初は使い古された綺麗事、とハナで笑われていたのてすが、本格的に飢饉を迎えるにあたり、現実味を帯びていきます。
困った人を見捨てるわけではないけれど、負担のない範囲で出来るだけのことをする、当たり前のことてすが、ハッとさせられる言葉です。
悲報?今回はアベル王子とのイチャイチャはなし
最初のミーアの誕生祭にはちょこっと出てくるのですが、その後は自国に帰ってしまい、ミーアもペルージャンに旅立つのでそれっきり…。
多分、次巻もそれほどイチャつきはなかった気がする。
商人王 シャローグ・コーンローグ
前時間軸で、小麦の値段を釣り上げた張本人。
今回も小麦を独り占めすべく、クロエの父に安売り競争を仕掛けています。心労で倒れるクロエの父親。そのためにミーアたちはペルージャンに行くことになるわけですが、その後どうなるのかはお楽しみ、です。
純愛の人、マティアス皇帝
ミーアがベルを紹介する際、隠し子とか愛人がいないかと尋ねるのですが、父親からの「女はそなたの母しか知らん」と爆弾発言。
なんか、マクシミリアン1世思い出しちゃう。まあ、マクシミリアン1世はあとで再婚してるけど。
こう思うと、好きな人一筋のミーアやサフィアス、ルヴィなど、わりと皇帝一家って一途な人が多いのかもしれない。
マンガも貼る。